画像が多いWordPressはどうしても表示に時間が掛かりがちです。
モッサリしたWebページの表示速度を上げるには、「Cloudflare」などのCDNサービスを使って画像ファイルをキャッシュする方法がポピュラーですが、サブドメインでWordPressを運用している場合では、WordPress.comの提供するプラグイン「Jetpack」を導入して、画像ファイルをWordPressのサーバーでキャッシュしてくれる機能「Photon」を利用するのが一番簡単で効果も大きいです。
今回は、「Jetpack」の導入と「Photon」を有効にするまでを解説します。
目次
Photonの特長
サーバーにアップロードしてある画像ファイルを、WordPress.comのCDNサーバーにアップロードしてキャッシュしてくれる機能。アップロードされた画像ファイルは、「https://i1.wp.com/」や「https://i2.wp.com/」といったURLに変更されます。
キャッシュされた画像ファイルは永久に保存されるとされており、著作権や肖像権に問題のあるWordPressでは使わない方が良いでしょう。(削除依頼が来ても削除できない)
Photonのサービスが何時まで続くか分かりませんが、サービスが続く限りは画像ファイルは残ることになります。見方を変えれば、バックアップ用に使えるかも?
導入までのながれ
- WordPress ダッシュボード > プラグイン > 新規追加 から「Jetpack」を検索してインストール、有効化します。
- WordPress.comのアカウントに連携します。
- 「Photon」を有効にします。
Jetpackで403エラーが出る場合
国外からのxmlrpc.phpへのアクセスを拒否している場合には、403エラーが表示されます。.htaccessファイルを確認してみましょう、恐らくはアクセス拒否の設定がされているはずです。
<Files ~ “^(wp-login\.php|xmlrpc\.php)$”>
order deny,allow
deny from all
allow from 1.0.16.0/20
#でコメントアウトするか、エディターにコピーしておいて、Jetpackの連携後に元に戻せばOKです。
国外からのアクセス制限を解除する
サーバー側で国外IPアドレスからのアクセスを制限している場合は、これを解除します。さくらインターネットを使っている場合は、デフォで有効になっているので必ず無効にしておきます。
連携を完了していますのプロセスが上手く行かない場合
以前作成したWordPress.comのアカウントで、既にBlogを設定済みの場合、Jetpackの連携が上手く完了しない事がありました。
別のWordPress.comアカウントで試した所、上手く行ったので、同様の症状になったら、あまり拘らずに別のアカウントで試してみることをおすすめします。
一部のプラグインを無効にする
競合するプラグインがあるので、そういうのは無効化で。
「BJ Lazy Load」はとりあえず無効にします。
Photonを有効にする
連携が完了したら、Photonを有効にします。
Jetpackは重いので、特に必要の無い機能は無効にしておきます。
画像ファイルは直ぐにキャッシュされるようになります。
画像のURLが変わっていれば成功です。